Propose


……あのね。
 わたしはこの通りへなちょこな人間で、喧嘩だってほとんどしたことがないし、弁が立つわけでもない。
 人に自慢できるような特技も持ってないし、大した稼ぎもない。
 はっきり言って、頼りになんかならないと思う。
 だから、『君を守る』なんて大それたことは言えないし、かといって君に守ってほしいなんて言わない。
 『君をきっと幸せにするよ』とか『一生大事にするから』なんて言葉も、わたしにはちょっと似合わないね。

 だからわたしはこう言おう。

 『同じ未来を目指して歩こう?』

 時に迷い、立ち止まり
 あるいは全力疾走して、今来た道を引き返したりして
 手を繋いだり、離したり
 疲れた時は肩を貸したり、おんぶしたり
 泣き、笑い、ふざけ合いながら、どこまでも歩いていきたい
 未来へと続く、果てしない荒野の中を
 いつか道を分かつ、その日まで――

 わたしは、君と歩きたい。



-完-


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